父の背中

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いつから僕は、あの背中を頼もしく見れなくなったのだろう。

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うんと小さい頃、僕は父が怖かった。

悪さをすれば思い切り怒鳴られ、時には髪の毛を引っ張られてそれがコブになったりもする程だった。

こう書いてしまうと誤解を招きそうですが別に暴力的な人であったりするわけではありません。

それに髪の毛を引っ張られる時はだいたいそれ位の悪さとかをした時に限りです。

だからこそ怖かったんですよね「間違ったことをするとどうなるか分からない」訳ですから。

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そんな僕にとって怖かった父ですがすごいなって思えるところもたくさんありました。

子供の頃の話しなのでそんなに大そうなことではないんですけどねw

例えば話してくれる話の内容が面白いとか、パンクした自転車のタイヤを修理できるとか、物作りさせたらなかなかのもんだとかw
でも子供の僕にはそれら全てがかっこ良く見えて「うちの父親はすごい人だ!いつかあんな風になんでも出来る大人になれるのかな?」って憧れたりしていました。

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だけどそれは僕が大人になって行くと共に薄らいでいった。

昔はなんだかすごかった気がするけど今は一通りの事は自分で出来るしなんなら父より面白く話を語ることだって出来る。

ご飯屋さんに入って大きな声で「すいませーん!」だって言えるしある程度のご飯なら自分でだって作ることが出来る。

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「あ、そうそう。そう言えばこの前○○でな」

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「その話3回目」

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「そう言えばお前がやってるファイナルのCMこの前見たわ」

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「略し方大体FFかファイファンやで?」

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「モンストファイター」

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「モンスターハンター」

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「シーライオン」

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「マーライオン」

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「布団が吹っ飛んだ!!なんちゃってーw」

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「信じられんほど面白くないしだだ滑りやで」

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……。

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「だよね~w」

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「…」

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一体いつから父はこんなにもかっこ悪くなったんだろう。

昔は何でも出来ていつかああなってみたいと思う存在だったのに、今じゃ一緒に出掛けるのも場合によっては恥ずかしい。

もちろん頼もしいところもあるけれど頼りないところや情けないところの方がどうしても目についてしまう。

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そんなかっこ良さのかけらも感じなくなっていた父が今日僕の自室にエアコンをつけてくれると言った。

父の仕事は電気仕事。毎日エアコンをつけているので今日だってなんともなしにつけて終わらせるんだろう。

僕は別に用事があったのでエアコンの事は任せて家を出た。

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外は晴れ渡っているお陰で尋常じゃないくらい暑かった。

歩いてるだけでも汗がにじみ、照り返しが強過ぎて目を細めないと前を見るのが辛いほどだ。

この尋常じゃない位暑い中、父は僕の部屋にエアコンをつけている。

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「今日の暑さはおかしい…」

「あぁ~~~疲れたぁ…」


そんな事を毎日言っている父をふと歩いてる時に思い出した。

帰ってきては毎回同じことを言うもんだから内心結構うっとうしかったりした。

あーはいはい、そうですねー。暑いですねー。

心の中はそこそここんな感じ。

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だけど日中外に出て動き回るとよく分かる。

おかしい位暑い。

正直用事がなければ外に出たくない位の暑さ。

だけどこの気温の中父は僕の部屋にエアコンをつけている。



いや、今日だけじゃない。

毎日この暑さと戦いながら、時には足を滑らせて落ちようものなら死んでしまうような高さまで上ってエアコンをつけているんだ。

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しょうもない事を言っては時々家の空気を微妙にする父。

妹は言っていた。「意味わからん事言ったりするから親と一緒にでかけるのは嫌」。

たしかにあながち間違ってもないのでそれに反対する意見は送れない。




ただ、

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この炎天下の中こんなにも大変で危険な仕事をこなす父は頼もしかった。

時間があれば仕事をしてるところをもう少し見てみたかったなw

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ちょっとずれてて空気を読めない我が家の父。

昔に比べて随分と威厳がなくなったように感じた父。

だけど昔から家族想いでその一心で今までずっと頑張って来た父。

帰り道に思い出していたのは僕の事をしかりつける父の顔ではなく、プレゼントをしてくれたり色々な所に連れて行ってくれた父の笑顔。

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父の背中。

小さくなったんじゃなくて僕が大きくなったんだろうな。

きっとそのせいで純粋にかっこいい所を見れなくなっていた部分もあると思う。



そんな事を考えながら家に着くと父は既に別の作業をしていた。

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「おかえり、エアコンつけといたで」

本当はもっと汗ぼっとぼとでこんなに爽やかに笑ってませんでしたけどね!w

だけどなんだか昔と同じでかっこ良く見えました。

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「お父さん」

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「ん?」

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「エアコンありがとう」

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「おう」

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あの背中に並べる日は、まだまだ先になりそうです。



つづく。
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コメント

素敵な!

こんにちはっ

ちょっと今日の記事読んで、じーんとしたので書き込みさせてもらうですよっ!
にけさんのお父様はすごく素敵な方ですねー!
にけさんと会話したくて、ゲームの話まで話題に上げてくれるんだと思ったのですが穿ち過ぎですかね?
それだけでもうすごくカッコいいと思います。
羨ましいです!

毎日暑いですから、にけさんは勿論のこと、お父様も熱中症には充分注意してくださいねー!

2016/08/22 (Mon) 21:38 | エウリー #- | URL | 編集
No title

どうみてもララフェルのせいで娘設定にしか見えないww

お父さんクサイからイヤー!と同じ属性に思えてしまうから不思議。

父の背中を担がないように 大事にしなはれよ!

2016/08/22 (Mon) 21:49 | ぱる #- | URL | 編集
えうりーさんへ

ようこそっ!

僕と父はかなり一緒に話す方なのでその会話の一環でゲームの事が出てくることがあったりするのですw
ただ少し「え、なんでそう行く?」みたいなところもあったりして、ポケモンGOを少しやってみたいから父のスマホでアプリを取っていいか(僕は未だにガラケーなのでw)聞いた時は「いいよー!お父さんは全然やらんと思うし」って言っていたのに、ふたを開けると父ががっつりポケモンGOで遊んでいて僕はゲットしたポケモンを見せつけられるだけの立場に…なんてこともあったりしましたw
ただよくよく考えるとそれも仲が良い証拠なのかなとも今回の記事を書きながら思いましたw

毎日暑いので僕も父も熱中症には気を付けております!
ありがとです!
えうりーさんもお気を付けくださいませ!!

2016/08/23 (Tue) 21:06 | にけ #- | URL | 編集
ぱるさんへ

これSSのキャラを逆転させて書いたらすごい事になりそうだなって思ったよw
面白くない親父ギャグが飛び出るって事はそれだけ我が家でリラックスしてる証拠でもあるんだろうけど、もう少し笑いの精度は上げて欲しいですw

父は大切にします!

2016/08/23 (Tue) 21:10 | にけ #- | URL | 編集
No title

普通FINAL FANTASYをファイナルって略しませんよね~(笑

なんか過去の傷が開いたので○吊ってきます(泣

2016/08/25 (Thu) 02:03 | そこら辺の樽 #3/uRAnko | URL | 編集
たるさんへ

まさか傷口を開いてしまう事になるとは…。
○は吊らずにみんなで一緒に楽しいお喋りでもしませうw

2016/08/26 (Fri) 02:24 | にけ #- | URL | 編集

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